SUPパドラーのみなさまへ 日本リバーSUP協会より
リバーだけでなく海や湖など、カヌー、カヤックのフィールドに出る際には、同じパドルスポーツの仲間として受け入れてもらうために、カヌー、カヤックが長い時間をかけて培った安全の文化にリスペクトしましょう。その最たるものが、ライフジャケットの常時着用です。また、リバーではヘルメットの着用や、リーシュのクイックリリースも必要です。
ここで言うライジャケは、インパクトベストや釣り用などのフローティングベスト、船舶安全装備品のオレンジの救命胴衣ではなく、パドルスポーツ用に設計されたものを指しています。川ではいつどんな状況で落水するかわからないので膨脹式は使用しません。
リーシュは、SUPには必要な安全策ですが、リバーの流れのあるところでは、必ずクイックリリース機構がついたものを「着用者の胴」に装着してください。(海外では、足首リーシュが原因の死亡事故が起きています。)
さらに、足元ははだしやビーチサンダルではなく、河原を歩いたり岩場をよじ登れる、しっかりした滑りにくいウォーターシューズを履いてください。これは、落水時の怪我防止にも有効です。
ウエアも、海と川では水温が相当違いますので、リバーでは、夏でも低体温症の対策で海の春秋並の装備が必要です。
ダメだと思っても引き返せないのが川下りです。ガイドやリバーSUP上級者でも、引率できる人数は、ひと握りに限られます。未経験やそれに近い人たちだけで川下りするのは大変危険です。また、リーダーひとりが優秀であっても、安全な川下りにはなりません。参加者全員が流れのある川でのセルフレスキューをマスターしたうえで、他者をレスキューするスキルとギアを備える必要があります。
動力船が通行する川もあります。動力船の方から回避してくれることはほぼ不可能で、流れによっては、思いの外早く接近してしますので、かなり事前に回避することが必要になります。事故防止の観点からも、あらかじめよくわかった人にガイドをしてもらってください。
リバーSUPは他のSUPとも違う世界です。最高に楽しいものですが、時には一瞬の判断で命を左右するほど危険なものです。この素晴らしいリバーSUPを大きく育てていきましょう!!